シンガポールマラソン2018レビュー

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シンガポールマラソン2018レビュー

随分間が空いてしまったが昨年12月9日に参加した「シンガポールマラソン2018(The Standard Chartered Singapore Marathon 2018)」に関して報告する。
結論を言ってしまうと前回のSCSM2017と比較しても運営面がさらに改善しており、天候にも恵まれ非常に楽しく快適な大会だった。

レース前の荷物のデポジット

前回大会で大不評だった荷物のデポジット(預け入れ)だが、今回は窓口が大幅に増やされ各ZONEごとに設置されており、10分程度並んだだけで預けることができた。
前回は窓口が少なすぎて大行列となり、1時間以上待たされスタートに遅れる人が続出したが、今回はそのような混乱もなく非常にスムーズにレースに臨めた。
また、スタート地点周辺もレース参加者と応援者の分離がされており、周辺の混雑も緩和されて移動がし易かった。
これまで参加した日本国内の規模の大きなマラソン大会と比較しても、一番スムーズにスタート地点に立てたように思う。
これは運営の見直しとF1ピットビルディングという面積の広い会場がスタート地点になったことによるものだ。

レース当日の天候・気温

当日の天気は薄曇り程度で、スタート時の午前4時30分時点の気温は26℃、風速2m/s、湿度は94%だった。
気温は午前9時くらいから徐々に上がっていき、昼には31℃に達した。
自分のような制限時間ギリギリのゴールを狙う鈍足ランナーの場合、いかに気温の低いうちに距離を稼ぐかが勝負だ。
午前7時くらいから徐々に日が昇ってきて、8時くらいからは南国の日差しを浴びながらのレースとなる。
今回は多少雲があり快晴の場合よりは日差しは優しかったが、それでも赤道に近い国でのレースなのでそれなりに強烈だ。
まぁ、南国と言えども12月のレースなので、日本の真夏よりは遙かにマシだと体感的には感じている。
湿度は90%を超えていたが、走っていると実際にはそれほど気にはならなかった。
レース途中にクーリングエリアとしてミストシャワーやファンが設置されている箇所もあり、そこで涼をとることもできた。

新コース

今回はシンガポールの中心街オーチャードからのスタートではなく、「F1ピットビルディング」がスタート、そこから程近い「ザ・フロート」がゴールとなった。

マリーナベイサンズやシンガポールフライヤーを見ながらのスタートで、シンガポールの観光名所を巡りながらのレースは走っていて楽しい限りだ。
前半はラッフルズホテル、セントアンドリュー教会、シンガポール国立美術館、マーライオン、フラトンホテル、ラオパサマーケットとシンガポール中心街の名所を駆け抜けるコースで、この時点では日も昇っておらず道もフラットで走りやすかった。
中心街を抜けたあとは西に向かって高速道路をひた走ることになる。
高速の入り口で多少の上りはあるが、しっかり舗装され、道幅もある車道で気持ちよく走ることができた。

12キロ地点を越えたところで折り返し、今度は東に向かっての走りとなる。
その後7時前くらいから空が明るくなり、そのうち真っ正面に日が昇り始めた。
旧タンジョン・パガー駅を抜けたあたりで、日差しを感じ始めたが、ケッペルベイあたりからビル街で建物の影となるので気になることがなかった。

 

金融街を抜け、ガーデン・バイ・ザ・ベイ、マリーナベイ・サンズを左手に見ながらシンガポール中心部を抜けたところでレースは後半戦に入る。
ここからが鬼門「イーストコーストパーク」だ。
24キロから32キロまでの間はこのイーストコーストパークを走ることになるのだか、風景が単調で日も昇り、日差しもが徐々に強くなる時間帯なので、筆者の場合は毎回ここで足が止まる。
東端の折り返しを過ぎると、今度は日差しを背中に感じながらの走りとなり、中心街に戻るまでが遠いこと遠いこと…。
そんな中でも必死に足を前に進め、シンガポールフライヤーを右手に見ながら、ガーデン・バイ・ザ・ベイ横まで来れば、ゴールは目前だ。

スタート時点では真っ暗だったマリーナベイ周辺が日に照らされ、その超近代的な風景を現していた。
この景色を見るとあと少し!との実感が湧いてきて、モチベーションがほんの少し回復した。
エスプラネードシアター横を抜けて、今回も制限時間ギリギリでゴール「ザ・フロート」に到着した。

ゴールして周りを見渡すと、見慣れたシンガポールの風景が何故か新鮮に感じる。
そして、なかなか社会生活では得られない達成感が湧き出てくる。
これだからマラソンは止められない。

ゴール後

ゴール後、完走メダルやシャツを受取り一休みしたところで、預けた荷物を受け取りに行ったのだが、ゴール地点のザ・フロートから荷物のあるF1ピットまでの歩きが、フルマラソンで疲れた身体には辛かった。
距離としては1キロに満たない程度なのだが、えらく長く感じた。
大した距離ではないので、次回は荷物はゴール地点に運んでおいて欲しいものだ。

荷物を受け取り、足を引きずりながら勝利のビールを飲むべく、街中に繰り出すと、多くの完走Tシャツを着てメダルぶら下げた参加者を見かけた。
目が合うと「Congratulations!」声をかけてくれる人もいる。
こちらも「Congratulations!」と返す。
ふと気が付くと、走っている間はあれだけ辛かったのに、いつの間にか次回のレースはどうしてやろうかとビール片手に算段している自分がいた。

以上、遅ればせながらのシンガポールマラソン2018の報告備忘録。

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