デング熱に注意を!
昨日あたりからシンガポールにおけるデング熱の感染と死亡事例の報告が、当地のニュースや新聞で大きく報道されている。5月ということもありシンガポールに来たばかりの駐在やその家族も多いことと思うので、シンガポールのデング熱に関する情報を簡単にまとめてみた。
デング熱とは
清潔で安全なシンガポールだが注意が必要なのが「デング熱」だ。4年前に東京の代々日公園で見つかり、日本でも話題となったのは記憶に新しい。
デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが人間にデングウィルスを感染を感染させることで発症する。高熱や激しい関節痛などが主な症状だが、まれに死に至るケースもある。詳細は下記のサイトを確認して欲しい。
シンガポールのデング熱
シンガポールでも通年で感染が報告されており、今年に入ってから記事執筆時点までに、すでに854件の感染事例が報告されている。詳しい発生状況は下記のサイトで確認できる。
ジュロンウェスト地域で死亡事例の報告
今現在ジュロンウェスト地域で今年最大規模の感染が報告されており、60名の感染と3名の死者が確認されている。高齢者や子供など抵抗力の弱いケースで稀に死亡するケースがあるのだが、今回の事例では42歳の男性の死亡が確認されている。
NEAによる対策とデング熱情報
シンガポール国内でデング熱が発生した場合、迅速にNEA(国家環境庁)が対応し、感染地域の消毒などの処置が取られる。
また、発生地域に関する情報についても下記のNEAのサイトで確認する事ができる。
NEA謹製スマホアプリ「myNEA」
NEAが提供しているスマホアプリ「myNEA」で現時点での発生地域、またGPSデータを使って自分が今いる地域でデング熱が発生しているかを知ることもできる。下記のアイコンからダウンロードができる。
このアプリはシンガポール国内の気象や環境に関する最新情報を得ることができるアプリで、デング熱感染地域情報の他に、気温、湿度、雨雲の位置、日の出と日の入り時間、PSI(ヘイズ・煙害指数)、PM2.5指数など多様な環境指数や情報をほぼリアルタイムで得ることができるので重宝するので是非スマホに入れて置いて欲しい。
身の回りのデング熱対策
デング熱の対策は、デングウイルス宿主たる蚊を増やさないこと、そして刺されないことが重要で、植木鉢や花瓶、雨樋や地面の水たまりなど、蚊が卵を産み付ける屋外の水たまりをとにかく無くすことをNEAは指導している。
シンガポール在住が長い日本人ならば経験があると思うが、NEAの職員が定期的に一般家庭の見回りを行っており、抜き打ちで部屋の中、台所、バスルーム、排水口、バルコニーなどの状況をチェックしに来ることがある。我が家も過去数回ほどチェックを受けたことがあり、見事な対策ぶりに監査員のおばちゃんにお褒めの言葉をいただいたことがある。
とにかく感染を避けるために、デングアラートの出ている地域には近寄らないこと、屋外に出るときや緑の多い地域に行く際は虫除けスプレーをすること心がけて欲しい。
以上、シンガポールのデング熱に関する備忘録。
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