知られざる「ものづくり先進国」シンガポール

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知られざる「ものづくり先進国」シンガポール

シンガポールの産業

南の海に浮かぶ小さな都市国家シンガポール。
面積は東京23区程度で資源もないこの国の産業と言えば、シェントンウェイにそびえ立つ摩天楼が象徴する「金融業」、そして「マーライオン」「マリーナベイ・サンズ」が象徴する「観光業」のイメージが馴染みのない日本人には強い。
ところが、よくよく数値を見てみると、この国の産業の意外な一面が見えてくる。

シンガポール最大の産業は「製造業」

シンガポール統計局のデータを元に、この国の産業別の名目GDPの寄与度をまとめてみた。

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最も大きな割合を占めているのが「製造業(18%)」、それに「小売・卸売(17%)」、「ビジネスサービス(14%)」、「金融・保険(12%)」と続く。
意外なことにシンガポールにおいて製造業は最大の産業となっている。
18%というのは日本の製造業と同水準で、産業としての重要性が理解できる。
これはシンガポール政府が製造業を経済発展の重要なエンジンと位置づけ、GDPで20%程度の水準を維持するための施策を行っていることが大きい。

シンガポールの製造業

シンガポール統計局のデータを元に、シンガポールにおける製造業の生産高を業種別に集計した。

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「電子電気・光学機器(41%)」が非常に大きな割合を占めている。
それに「化学・化学製品」、「石油精製品」、「一般機械」と続く。
シンガポールはエレクトロニクス、半導体、化学、エネルギー、精密機械、医薬、バイオなど幅広い先端産業を有していることが読み取れる。

シンガポール製造業の変遷

1980年から2017年までの製造業の生産高の推移とまとめた。
1990年代は半導体やエレクトロニクス産業が過半を占めていたが、2000年以降は化学、精密機械、医薬、バイオなどがシンガポールの製造業の新たなエンジンとして成長してきたことが読み取れる。
世界の産業構造の変化に機敏に対応してきた結果と言える。

「ものづくり先進国」としてのシンガポール

ここで示している「ものづくり先進国」というのは製造業の規模や生産高のことはではなく、産業としての「先進性」を表している。
狭い国土、限られた人口、高い人件費のシンガポールにおいて、労働集約的な製造業は生き残ることはできない。
そこで世界中から先進技術をもつ企業、優秀な人材を集めることにこの国は注力し続けている。
安定した政府を持ち、法整備が整い、企業活動に対する規制の壁が低く、世界有数のインフラと教育水準をもつシンガポールは企業にとって非常に魅力的だ。

実際、アメリカのGoogle(情報)、IBM(情報)、3M(化学)、Applied Materials(半導体製造装置)、スイスのRoche(バイオ)、イギリスのRolls-Royce(航空宇宙)など、世界中の先端技術を有する企業を集めることに成功した。
これらの企業はシンガポールに多額の投資を行い、研究開発・生産拠点としての強化を図ってる。
これによりシンガポール産業も進化し続けていると言える。

EDB(シンガポール経済開発庁)は世界トップクラスの競争力の獲得を目指し、全ての製造拠点のスマート化を推し進めている。
そしてその核となる先進製造技術をもつ先端企業とのパートナーシップ構築し、更に発展していくことを目指している。
次世代製造技術として、自動化(ロボティクス)だけではなくIoTやAIなどのデジタル技術を活用し、シンガポールの弱点とも言える国土の狭さ、人件費の高さを超越した破壊的なイノベーションを実現しようとしている。

Japan
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シンガポールの挑戦はまだまだ続く。

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