「MacBook Air 2019」と「MacBook Pro 2019」どちらがベストバイか
突如MacBookのアップデート発表
Appleはいつも突然だ。
2019年7月9日にAppleはMacBook ProとMacBook Airのアップデートを突如発表した。
今回のアップデートによって、随分とMacBookのラインナップが整理され、選びやすくなったと思う。
MacBook Proは大幅に機能が向上し、Airは値下げ、12インチ無印Macbookはラインナップから削除され終売となったからだ。
これにより動画や写真の編集などでパワフルなMacBookが必要な場合は問答無用でPro、それ以外のMac初心者やそれほどCPUパワーが必要な作業をしない場合はAirと、ある意味MacBookのラインナップは原点回帰をしたとも言える。
MacBook Pro 2019のアップデート
MacBook Proのアップデートで注目すべき点は2つだ。
1つ目はTouch Barが全モデルで標準化されエントリーモデルでも搭載されたことだ。
はっきり言って不人気のTouch Barだが、「なしモデル」をラインナップから外し、AppleはこれからもTouch BarをProにおいては推進していくことを高らかに宣言した。
Proは「高機能・高付加価値」路線を強化したとも言える。
2つ目は13インチのエントリーモデルのCPUも「2.3GHzデュアルコアIntel Core i5」から「1.4GHzクアッドコアIntel Core i5」に強化されたことだ。
Appleは「従来の最大2倍の性能」と大幅なCPUパフォーマンスの向上を主張している。
実機を使ったベンチマークテストでも、マルチコアにおいて大幅な数値の向上が確認されている。
Proのエントリーモデルにおいても強力なCPUを搭載することにより、Airとのパワーの違いを明確化した。
特に13インチのエントリーモデルは、前モデルと比較して際立ったスペックの向上が図られており価格も139,800円(税抜)からとなっているので、パワフルなMacBookが必要なユーザーはPro一択だ。
MacBook Air 2019のアップデート
MacBook Air 2019のアップデートで注目すべき点はただ一つ、「大幅な値下げ」だ。
15,000円の値下げとなり、これま134,800円からだった価格が119,800円からとなり、2019モデルにおいてはProとの価格差が20,000円となった。
正直これまでのAirはProとの価格差が小さく、コストパフォーマンスの良さを感じにくい面があった。
それが今回の値下げにより非常にコスパに優れたMacBookとなった。
これにより性能、価格面で優位点がなくなってしまった12インチ無印MacBookは終売となった。
学生やMac初心者が安心して選べるMacBookとなったと思う。
Airのパワー面の非力さを心配するかも知れないが、エントリーモデルに搭載されているCPUは1.6GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)であり、一昔前のProよりよほど強力だ。
動画編集なども、よほどベビーな編集でもしない限りは、快適さはProに及ばないものの十分に行える。
古いProからの買い換えの場合でも、十分選択肢になり得るMacBookだと思う。
Airがベストバイ!
この記事を書くのに使っているMacBook Pro 2013 Lateは名機だ。
すでに発売から5年を過ぎているが、未だに全くスペックに不満はない。
当時のエントリーモデルなのだが「2.4GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ」「メモリ4GB」「SSD128GB(後に480GBに換装)」「Retinaディスプレイ」という仕様で、現役で十分使えるスペックだ。
さらに現行のMacBookにはない豊富なインターフェースが最大の魅力だ。
必要なインターフェースが全て、特にUSB typeA、HDMI、SDカードが搭載されているのが素晴らしい。
ただ流石に5年以上も使っていると、液晶に線が入ったりバッテリーの劣化が著しくなってきた。
一度Appleストアにもちこみ、修理の見積もりをしてもらったが修理代が7万以上という結果になり、買い換えを検討せざる終えなくなったのだ。
この古いMacBook Proの買い換えには悩ましい点が多かった。
インターフェースが限られるのは現行のMacBook全モデルが同様なので仕方ないが、問題はTouch Barだった。
正直Touch Barの使い勝手は現時点では良いとは言えないし、バッテリー消費量を増やすというデメリットもある。
その一方でiPhone8などに採用されている指紋認証機能「Touch ID」は欲しい…と考えていた。
そんな中、昨年のAirのアップデートで「Touch Barなし、Touch IDあり」のモデルが発売されたので、これと同様の仕様がProでも登場することに期待をかけていた。
が、結局今回のアップデートでProにおいてはTouch Barが標準化されてしまい、望みは絶たれてしまった。
こうなるとAirしか選択肢がない。
今回のAppleのアップデートとラインナップの見直しは、その決断をさせるのに十分だった。
実際Airもなかなかのスペックなので、古いProから乗り換えでも問題ないのではないかとは思っていたし、ネックだったAirのコスパの悪さは今回の値下げで解消された。
今回のアップデートにではProの性能向上が図られているが、余程ヘビーな作業がない限りは必要性は薄い。
であればコスパと運搬性に優れたAirがベストバイだと言える。
筆者もProからAirに乗り換えることとした。
どうせ買うのであれば、消費増税前にということも頭をよぎり、アップデート発表翌日には新しいAirを注文した。
現在中国の工場から自宅に送られてくるのを待っている状況だ。
この古いProから最新Airへの乗り換えがどうなるか、引き続きレポートする。
以上、2019年版MacBook ProとAirに関する備忘録。
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