シンガポールのSIMカード
観光立国でもあるシンガポールらしく、シンガポールの通信業者は観光客・旅行者向けに様々なSIMカードを出している。
SIMフリースマホやモバイルルータがあるのであれば、シンガポールでプリペイドSIMを購入するのが、価格面や使い勝手からもベストだ。
そこでコンビニや空港の両替所で購入出来るSingtelのプリペイドSIMカードを紹介する。
短期旅行者・出張者向け Singtel「hi! Tourist SIM」
10日間以内のシンガポール滞在ならSingtelの「hi! Tourist SIM」で全てOK。
旅行者・出張者にとって非常に強力なプリペイドSIMだ。
日本語マニュアルも付いてくる親切さで、英語の苦手な旅行者でも困らない。
hi!Tourist $15 SIM Card | hi!Tourist $30 SIM Card | |
SIM有効期間 | アクティベートから7日間 | アクティベートから10日間 |
データ容量 | 100GB(LTE) | 100GB(LTE) |
SMS(シンガポール国内) | 500通 | 無制限 |
国内通話 | 500分 | 無制限 |
国際電話 | 30分 | 90分 |
データローミング | なし | 2GB(オーストラリア,マレーシア,インドネシア) |
Singtel WiFi | なし | 利用可 |
$15と$30のSIM違いは上の比較表を参考にして欲しい。
$30のSIMの場合、オーストラリア、マレーシア、インドネシアでのデータローミング2GBもついてくる。
出張者がシンガポール滞在の最中に、マレーシアのジョホールやインドネシアのバタム等にも行かなければならないケースは多いので、非常にありがたい。
シンガポールにはSingtelの他に「StarHub」と「M1」というキャリアがあるのが、今回はSingtelの紹介する。
日本との接続では、Singtelは速度も速くストレスがない。
長期出張者向け Singtel「hi! SIM」
数週間、もしくは数ヶ月単位でシンガポールに滞在する場合はSingtelの「hi! SIM」だ。
「Tourist SIM」との違いはその有効期限にある。
「Tourist SIM」の7日間や10日間と比較して「hi! SIM」は90日間から120日間とSIMの有効期限が長い。
また、さらに有効期限を延ばすことも可能だ。
「hi! SIM」の設定や料金プランについては次の記事を参考にして欲しい。
プリペイドSIMカードの購入から設定まで
基本的に「Tourist SIM」も「hi!SIM」も使い方や設定は同じ。
「Tourist SIM」は日本語マニュアルが付属するほどの親切さなので、英語が苦手でも安心だ。
ここでは長期滞在者向けの「hi!SIM」を例に購入から設定までを紹介する。
とはいうものの「Tourist SIM」でも料金プランが違うだけで、手順は全く同じだ。
プリペイドSIM購入の前に
購入の前にSingtelのプリペイドSIM用アプリ「hi!App」をスマホにインストールしておくことを勧める。
このアプリを使えば、SIMのチャージ残高やデータ残量の確認、通話やデータの再チャージ(シンガポールでは”Top Up”)を簡単にすることができる。
プリペイドSIM購入後でも問題がないのだが、いきなりアプリのダウンロードでデータを消費するのはもったいない。
ダウンロードはこちらから。
プリペイドSIMの購入
チャンギ空港の全てのターミナルには「Travelx」という両替店がある。
到着ロビーに青と赤のロゴで店を構えているので、すぐ見つけることが出来る。
ここのカウンターでSingtelのプリペイドSIMを購入出来る。
プリペイドSIMは一応シンガポールのセブンイレブンなどでも買えることになっているのだが、あまり品揃えが良くなく、結構品切れになっていることも多い。
あとでSIM購入にあちこち駆け回るくらいであれば、両替ついでにチャンギ空港で購入してしまったほうが楽だ。
購入の際はパスポートが必要ということ、シンガポールは1人当たり3枚までしかSIMを買えないので注意。
今回は$15のhi!SIMを購入した。
これは1GB分のデータ通信と$15分の通話&SMSのチャージが含まれる。
このチャージはデータ通信プランを追加購入するにも回すことができる。
有効期限はアクティベーションしてから120日間となっている。
SIMの設定
さていよいよプリペイドのSIMの設定だが、実は特に何もない。
SIMフリーのiPhoneもしくはAndroidスマホにSIMカードを入れるだけだ。
SIMを入れるだけでアクティベーション(SIMの有効化)が完了し、上記のデータ通信料金に関する警告画面が表示される。
これは気にせず「了解」をタップしてお終いだ。
また、同時にアクティベーションが完了した旨のSMSも届く。
もし万が一繋がらない場合はAPN設定を確認して欲しい。
iOSの場合なら「設定>モバイルデータ通信>通信のオプション>モバイル通信ネットワーク」で設定画面だ。
モバイルデータ通信とMMS項目にある「APN」に「hicard」もしくは「hi-internet」と入力すれば繋がるはずだ。
長期滞在者向け「hi!App」
SIMのアクティベーションが完了したところで、hi!Appを起動しよう。
この画面が表示される。
一番上の「MAIN ACCOUNT」の横には購入したSIMの8桁の電話番号が表示される。(ここでは消してあるので悪しからず)
大きく「$14.85」と表示されているのは、チャージ残高。
その下にあるのが、このSIMの有効期限だ。
「Data Bucket」に表示されている「1007MB」というのが使用できるデータ通信残量だ。
ちなみに「Data Bucket」の下に表示されている日付は、使用できるデータ通信残量の有効期限で、SIMの有効期限とは別なので注意が必要だ。
データプラン追加購入、有効期限延長
これもアプリ上で簡単に購入出来る。データ通信容量を追加購入するときは、「Data」画面の下にある「TOP UP DATA」をタップする。
そうすると下記のプランから選ぶことが出来る。
7-Day Plans(購入したデータ通信容量が7日間有効)
10MB $1
100MB $2
1GB $7
30−Day Plans(購入したデータ通信容量が30日間有効)
1GB $10
3GB $20
Ultimate Plans
1-Day 2GB (1日間のみ有効) $7
3-Day 6GB (1日間のみ有効) $16
7-Day 15GB (7日間のみ有効) $30
購入したいプランをタップすると希望する支払い方法選択画面になる。
今回はクレジットカードによる支払いを選択。
使えるカードはVISAとMASTERのみ。
支払い詳細が表示されるので内容を確認して「CONFIRM」をクリック。
クレジットカードの決済がアプリの外で処理されるという警告が表示されるので「Proceed」をタップ。
カード情報を入力する画面になるので、支払いに使うカードの情報を入力し「Submit」たタップ。
これで全て完了。
慣れてしまえば簡単な操作だ。
データ容量だけではなく、通話料・SMSのチャージや、SIMの使用期限の延長などもこのアプリですることができる。
この「Top Up」画面から各サービスやプランの購入に進める。
通話料金・SMSなどのチャージはここから。
SIMの有効期限の延長も$1.4で90日間の延長ができる。
以上がシンガポールにおけるネット接続の確保方法とプリペイドSIMに関しての情報となる。
お役に立てば幸いだ。
これらについては記事執筆時点の情報なので悪しからず。
コメント
いつも為になる情報ありがとうございます。
楽しく拝見しています。
一つ質問なのですが、SIMの有効期限延長の90 days extension横の(U.P. $3)というのはどういう意味なのでしょうか?
有効期限延長にも制限があるということなのでしょうか?
ご愛読ありがとうございます。
ご質問の件ですが、一度に購入できる有効期限延長が「U.P.$3」という意味です。
つまり90日分(1.4$)を2つ、180日分まで買えるという意味です。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
ダイキチ
daikichi様
早々に返信いただきありがとうございます。
有効期限延長期間に制限があるということではなく一度の購入に$3までということだったのですね。
わかりやすく教えていただきありがとうございます。
今後とも楽しく見たいと思います。
daikichi様
続けて失礼します。
SIMの購入枚数制限が3枚までというのは有効期限が切れたものも含めて3枚までしか持つことができないのでしょうか?
それとも有効期限が切れたものに関してはカウントはされないのでしょうか?
短期滞在のものをシンガポールに来るたびに買っていると簡単に3枚超えてしまいますのでおそらく有効期限が切れたものはカウントされないのかなとは思っているのですが。。
分かる範囲で構いませんので教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
同時に持てるのが3枚までです。
有効期限が切れ、SIMがシステム上でも無効になったものはカウントされません。
出張レベルであれば、都度短期滞在向けのSIMを購入して問題になることはないです。
ダイキチ
いつも楽しく見させてもらっています!
シンガポールにかなりの頻度で来るので陰ながら応援しています。
コメントを見ていて気になることがあるのですが、
ダイキチさんが”SIMがシステム上でも無効になったものはカウントされません。”と書かれていました。
有効期限とは別に無効になるまで時間がかかるのでしょうか?月単位でしょうか?
というのも今月の出張で2週間滞在し、短期滞在SIMを二枚買ったのですが、(2枚とも有効期限は切れています。)
来月の出張の際にSIMを買えなくなるのではないかと不安に思いまして。。。笑
ご愛読ありがとうございます。
ダイキチです。
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さて、ご質問の件ですが、他の記事でもコメントを頂いていますが、この記事での返信でまとめさせてもらいます。
結論から言えばすでに過去分のSimが有効期限を超えているのであれば大丈夫なはずです。
以前、3枚目のプリペイドSimが有効期限を迎えて1週間後に追加で購入出来ました。
あくまで自分のケースですが。
ご参考になれば幸いです。
ダイキチ
ダイキチさん
何度も送ってしまいお手数おかけしました。承認後反映するシステムだったんですね。。。
有効期限迎えていれば買えたという言葉を聞き、今回も二枚買ってみようと思います。
教えていただきありがとうございます!
こんにちは、30日滞在予定で10daysのtouristカードを三枚買ったときは1枚使いきったら、また次の新しいSIMに入れ替えるだけで使えるのでしょうか?
10daysの始まりはスマホに入れた時からカウントですか?それとも、購入した時からカウントですか?
わかりにくかったらすみません。。。
ダイキチです。
SIMの使用期間はスマホに入れてアクティベートしてからのカウントになります。
ですので、使い切ってから入れ替えて使いことに問題はありません。
シンガポール駐在をスタートしました。hi!SIMを購入しましたが同じ電話番号(SIM)の最大延長可能期間(Top UPを続けて)を教えて下さい。
ダイキチです。
90日ごとに有効期限延長をしておけば、期限はなかったかと思います。
ただhi!simはコスパは良くないので、駐在されるのでしたら、通常のポストペイドの契約をお勧めします。
今のhi!simの番号を引き継いで契約を変更できます。
シンガポールでの新生活が幸多きことを祈ります。
ダイキチ
回答ありがとうございました。
最近シンガポールに滞在し始めて(半年の予定です)、大変参考にさせていただいております。
質問ですが、hi!Appに表示される「チャージ残高」と「データ通信残量」の違いがよく理解できません。データ通信残量があってもチャージ残高がないと使えなくなるのでしょうか?
ご愛読ありがとうございます。ダイキチです。
「チャージ残高」はまさにこのSIMにチャージした金額です。
通話をしたりデータ通信の容量を購入すると、この残高は減ります。
「データ通信残高」は購入したデータ通信容量の残りで、ネットをすれば減っていきます。
チャージ残高が0でも、データ通信容量に残高があればネットの利用は可能です。
ダイキチ
なるほど、クリアに理解できました。ありがとうございます。
すぐにお返事いただいて助かりました。
こんばんは。
気になっている内容がかかれており非常に参考になります。
私はシンガポールの赴任が始まり、こちらでの携帯を購入するまでの間と思い、Hi!touristを購入しました。
しかし、携帯の契約がまだ先になりそうなため期間を延長したのですが、元からついていた、ローカルデータ100GBの有効期限が延長されていません。元からのローカルデータは延長することは出来ないのでしょうか。
ご愛読ありがとうございます。
ダイキチですり
購入されたSIMの場合、延長できるのはSIM自体の有効期限で、提供されてる通信容量の期限そのものは延長できません。
契約までの期間が長くなるようであれば、hi!simをお勧めします。
https://www.machinist.work/シンガポールのsimカード/#toc2
ダイキチ