シンガポール在住者必須の環境情報アプリ「myNEA」

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シンガポール在住者必須の環境情報アプリ「myNEA」

「スマートネーション」を国家目標としているシンガポールでは、政府が様々なオンラインサービスやアプリを提供している。
その中でも非常に便利で、シンガポール在住者にとって必須とも言えるのが、シンガポール国家環境庁(NEA)が提供しているスマホアプリ「myNEA」だ。
今回はこのアプリの機能を紹介する備忘録。

環境情報アプリ「myNEA」

このアプリはシンガポールの気象、環境、保健衛生に関するNEAの最新情報を位置情報を元に確認することができる。
操作もシンプルなのでアプリをインストールさえしてしまえば、英語表記ではあっても直感的に利用できるはずだ。
下記のアイコンをタップすれば、アプリのサイトでインストールすることができる。

「myNEA」の機能

トップ画面

この「myNEA」のトップ画面上部には現在位置の「天気」「気温」「湿度」が表示される。
中段には「PSI」「降水量」「デング熱アラート」「紫外線」「雷」「水位」等の各種環境データの現時点でのインデックスが表示され、これらの表示の有無も「+Add」のアイコンをタップすることで設定できる。
下部には「日の入り」「日の出時間」「潮汐(潮の満ち引き)」、そして最下部には今後24時間の気象予報が表示される。
基本的にはこのトップ画面を見るだけで、現時点での気象、環境、保健衛生に関するNEAのデータを確認することができる。
さらに詳細な情報が必要なときは、インデックスをタップするればよい。

PSI(ヘイズ・煙害)

ここ数年は落ち着いているが、過去シンガポールは深刻なヘイズ(Haze・煙害)に悩まされてきた。
ヘイズとはマレーシアやインドネシアの野焼きや泥炭火災を原因とする煙害が、海を越えてシンガポールを覆い尽くす現象だ。
家の外には焦げた臭いが充満し、視界も悪く、呼吸器系や心臓疾患などの健康への影響もあった。
様々な対策が功を奏したせいか、このところは大規模なヘイズは発生していないが、継続的にヘイズの監視はされており、その影響度合いをPSI(Pollutant Standards Index)で表されている。

PSIの数値の意味は下記を参照して欲しい。

PSIの数値(μg/m3) 健康被害状況

100以下

一般的に影響なし

101~200

(不健康) 心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は、屋外活 動を減らす必要あり。一般的な人は、活発な 屋外活動を控える必要あり。

201~300

(非常に不健康) 高齢者と既存の心臓や肺疾患を持つ人は、屋 内にとどまり、活動量を減らす必要あり。一般 的な人は、活発な屋外活動を控える必要あり。

301~400

(危険) 子供、高齢者と既存の病気を持つ人は、屋内 にとどまり、屋外活動を避ける必要あり。一般 的な人は、不要な屋外活動を避ける必要あり。

400超

(非常に危険) 子供、高齢者と既存の病気を持つ人は、窓等 を閉鎖した屋内にとどまり、可能な限り運動を 避ける必要あり。一般的な人は、運動量を減 らし、屋外活動を可能な限り、減らす必要あり。

「myNEA」では各エリアの24時間平均のPSIが表示されるが、それ以外のデータも確認する事ができ、ヘイズの原因となっている火災が発生している地点及び風向、過去24時間のPSIの推移なども得られる。

RAIN(降水量)

「RAIN」は降水量のことで日本でもお馴染みの数値だ。シンガポールでも単位はmmとなっている。
このアプリでは現在位置の降水量の他に、「RAIN」タップすると30分前から現時点までの雨雲の様子を確認できる。
国土が狭く、短時間に積乱雲が発生するシンガポールでは、天気予報よりもこの雨雲レーダーが役に立つ。
空が暗くなってきたなと感じたら、雨雲の位置を確認して、すぐに雨が降るのかどうかを知ることができる。

DENGUE(デング熱アラート)

先進国レベルの公衆衛生を誇るシンガポールだが、東南アジアの国である以上、デング熱が発生するリスクがある。
シンガポールにおけるデング熱に関する詳細は下記の記事を参照して欲しい。

ジュロンウェストで死亡事例 ー デング熱に注意を!
デング熱に注意を! 昨日あたりからシンガポールにおけるデング熱の感染と死亡事例の報告が、当地のニュースや新聞で大きく報道...

「myNEA」ではシンガポール国内におけるデング熱発生エリアを確認できる。
エリア内で10人未満の罹病があった場合は黄色、10人以上だと赤で地図上に表示される。
現在位置でデング熱の発生がある場合、トップ画面に黄色もしくは赤のランプが点灯するようになっている。
また「Settings」画面から、登録したエリアでデング熱が発生した場合、アラームが出るようにできるので、自宅や職場、子供の学校や通学路など頻繁に訪れる場所を登録しておくと良い。

UV INDEX(紫外線指数)

世界でもトップクラスの紫外線の強さのシンガポール。
駐在奥様方も日々の対策に余念がないように思う。
その紫外線の強さについても指数化したデータが提供されているので、お出かけ前に数値を確認することができる。

「UV INDEX」の指数の意味は下記の通り。
「8」を超えるような強い紫外線の時は、屋外に出ることを控えることを勧める。
やむを得ず外出する必要がある場合は、十分な日焼け対策をするようにしよう。

LIGHTNING(雷警報)

LIGHTNINGは日本で言うところの「雷警報」にあたる。
過去5分以内に落雷があったエリアが赤、5分から10分以内の場合は黄色で表示される。

WATER LEVEL(水位・冠水)

都市インフラの整ったシンガポールではあるが、強いスコールが狭いエリアに発生し、冠水などが引き起こされることがある。
こういった冠水のリスクがあるエリアには水位センサーや監視カメラが設置されており、常時モニタリングされている。これらのデータや画像をこのアプリで確認することができる。
また監視対象エリアは裏を返せば冠水のリスクがあると言えるので、家選びや通勤ルート選びの参考にもなる。

WIND(風向と風の強さ)

「WIND」ではシンガポール国内各エリアの風向と風の強さを確認できる。

その他の機能

これまで紹介した機能の他にも、トップ画面左上のメニューから多くの情報を得ることができる。
例えば「Food Hygiene」からはシンガポールの全ての飲食店の衛生管理グレードや指導件数などを検索できるし、「Happy Toilets」からは公衆トイレの位置なども知ることができる。

このように気象、環境、保健衛生に関わる多種多様な情報を得ることができる便利アプリ「myNEA」。
シンガポール在住者だけではなく観光客にも便利な機能が満載なので、是非スマホにインストールしておくことをオススメする。

以上「myNEA」に関する備忘録。

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