「全部入り!」モジュール型アクションカム&360度カメラ「Insta360 ONE R」仕様とフォトレビュー
「1インチ広角レンズモジュール」の実機レビューはこちらの記事を参照のこと。
強靱なボディに超広角レンズを備えた「Go Pro」、360°あらゆる角度を同時撮影する「THETA」。
この2つのカメラの機能を併せ持った「全部入りカメラ」がInsta360より1月7日より発売され、アクションカメラ好き界隈で話題となっている。
まずはこのプロモーション動画を観て欲しい。
何これズルい。まさに究極の後出しジャンケン。
大人気商品のため品薄が続いているが、公式ストアの直販では入手が可能となっている。
英語(US)サイトが表示された場合、「CHANGE REGION」から「ASIA Pacific」から日本やシンガポールのサイトに変更可能だ。
「Insta360 ONE R」VS「Go Pro HERO8 Black」実機比較レビュー
「Insta360 ONE R(1インチレンズモジュール版)」と、その競合となる「Go Pro HERO8 Black」との比較レビュー動画がすでにYouTubeにあるので参考にして欲しい。
CreatorUPによる実機比較レビュー動画で、非常に分かり易く比較されている。
モジュール式採用によりレンズの交換が可能になり「アクションカム」と「360°カメラ」の機能を両立
「Insta360 ONE R」はタッチスクリーンを搭載するコアモジュール、そして交換可能なレンズモジュール、そしてバッテリーモジュールの3つのモジュールで構成されており、それらの組合せを変えることにより、多種多様の撮影シーンに対応できる。
レンズモジュールとしては「360°レンズ」と「4K広角レンズ」、Leica(ライカ)と共同開発したレンズを搭載する「1インチ広角レンズ」の3種が用意されている。
5.7Kでの360°撮影が実現!「360°レンズ」
1つのモジュールに2つのレンズを搭載し、最大で5.7Kの360°撮影が可能なレンズで、コアモジュール側のスクリーンでリアルタイムでプレビューが可能だ。
インスタ向きの色彩鮮やかなHDR動画、ナイトショット等のなど多様な撮影モードなどが用意されており、高いレベルの色彩精度と暗所でのパフォーマンスが両立している。
さらには360°動画撮影時のAIによる被写体の強力な自動追跡機能に対応しており、被写体の取り逃しを避けることができる。
圧倒的な手ぶれ補正性能!「4K広角レンズ」
4K@60fpsでの撮影にも対応した「4K広角レンズ」はInsta360の製品らしく強力な手ぶれ補正機能を有しており、すでに「Insta360 ONE R」を入手したユーザーからその性能の高さが絶賛されている。
Insta360 ONEシリーズの特長となっている映像安定化・スタビライゼーション技術「FlowState」が大幅に強化されたこと、そして6軸ジャイロスコープの搭載が、この高い評価に寄与している。
また補正が難しい暗闇での撮影シーンにおいても「ナイトショットモード」を搭載搭載したことにより、高いレベルでの手ぶれ補正が実現している。
さらに8倍のスローモーション動画にも対応しており、まさに「瞬間を捕まえる」動画を撮影可能だ。
モジュール型カメラなのでコアモジュールを反転して取り付けることで、スクリーンを観ながらの自撮りもできる。
これはこれまでのアクションカムにはあまりなかった機能で非常に便利だ。
アクションカム史上最高のレンズとセンサーを搭載!「1インチ広角レンズ」
「1インチ広角レンズ」はその名のとおり画像センサーのサイズが1インチで、SONYの超高級コンデジRX100シリーズと同じサイズだ。
このアクションカムとして史上最大サイズの画像センサーを搭載し、さらに名門Leica(ライカ)の技術が詰まったレンズが採用されている。
これにより暗所での撮影はもちろん、風景のディテール、色彩、鮮やかさを高いレベルで再現できるようになっている。
5.3K動画と約1900万画素(5312×3552)の静止画撮影が可能で、写真の解像度としてはSONYの高級コンデジ「RX100」の2090万画素に匹敵し、「GoPro HERO8 Black」の1200万画素を凌駕している。
「LEICA」ロゴの入ったカメラがこの価格で入手できると考えただけで、高いコストパフォーマンスを感じさせる製品だ。
「Insta360 ONE R」の主なパッケージは4パターン
「Insta360 ONE R」の主なパッケージは4パターン。それぞれに価格が違う。
最もお買い得なのは「ツイン版」で「4K広角モジュール」「360度デュアルレンズモジュール」がセットになっているため「Insta360 ONE R」の機能を全て使うことができる。
高画質を追求したいのであればツイン版の広角レンズを「4K広角モジュール」から超高画質のLEICAロゴ入りの「1インチ広角モジュール」に変更したパッケージが「エキスパート版」がおすすめだ。
通常であれば上記2パッケージのいずれかを選ぶことになると思う。
ツイン版 価格¥59,400(税込)
4K広角モジュール x1、360度デュアルレンズモジュール x1、コア x1、バッテリーベース x1、360度デュアルレンズモジュール用レンズキャップ x1、マウントブラケット x1同梱
1インチ版 価格¥68,200(税込)
1インチ広角モジュール x1、コア x1、バッテリーベース x1、マウントブラケット x1同梱
エキスパート版 価格¥92,400(税込)
1インチ広角モジュール x1、360度デュアルレンズモジュール x1、コア x1、バッテリーベース x1、レンズキャップ x1、マウントブラケット x1
トリオ版 価格¥99,000(税込)
1インチ広角モジュール x1、4K広角モジュール x1、360度デュアルレンズモジュール x1、コア x1、バッテリーベース x1、レンズキャップ x1、マウントブラケット x1
充電ポートはUSB-C採用、充電しながらの撮影も可能
「全部入り」の名に恥じず、充電ポートはUSB-Cを採用。
もちろん充電しながらの撮影も可能で、長時間のラプス撮影にも問題なく対応できる。
標準のバッテリーモジュールは容量が1190mAh、充電所要時間65分であり、さらに2月に大容量バッテリモジュールが発売される予定だ。
標準バッテリーでの駆動時間は下記の通り。
- 4K広角レンズ録画@4K 60fps 連続撮影時間:最大70分間
- 360度レンズ録画@5.7K 30fps 連続撮影時間:最大70分間
- 1インチレンズ録画@5.3K 30fps 連続撮影時間:最大65分間
モジュール型カメラなのにIPX8対応の強力防水機能
モジュール型カメラと聞いて不安になるのが耐水性だ。
アクションカムはハードなアクティビティシーン、つまり水中や雪上、山岳での使用が大前提であり、耐水性は重要な要素だ。
しかし、Insta360 ONE Rはモジュール型でありながら付属のマウントブラケットに収納することでIPX8レベルの防水性能を実現しており、最大5mまでの水中撮影や悪天候下での撮影が可能だ。
稼働環境は-20〜40℃。あらゆる過酷なシーンに耐えうる性能だ。
アクションカムとしての価値を高める数々の機能
高機能専用アプリによるユニークな編集機能
AI画像認識により、各撮影シーンからベストショットを検出、動画クリップの自動編集を行うFlashCut機能を搭載。
FlashCutは、映像のテーマ、クオリティ、撮影時間などを分析し、すぐにシェアできる動画を作成できる機能だ。
旅行やグルメ、ペットなど各シーンに合わせたの構図、ユーザーの好みに合わせて動画クリップを並べ替えることも可能だ。
さらにオートフレーム機能により、360度動画内の最良な部分をユーザーに提案し、手軽に動画を切り出すこともできる。
まるでドローン撮影「消える自撮り棒」
360°レンズ搭載時には、強力なアプリの編集機能により、動画から自撮り棒を文字通り「消す」ことができ、まるでドローン撮影のような映像が得られる。
これにより空中や第三者視点の撮影が簡単にできる、
サンプル動画を良く観てみると、被写体となっている人物の手には自撮り棒がないのに、地面にはしっかりと自撮り棒の影が映っている。
高度なAI画像認識技術の賜だ。
ノイズキャンセリング搭載の内蔵マイク搭載/AirPodsを使った音声入力も可能
本体には2つの内蔵マイクが搭載されており、自動ノイズキャンセル機能によりクリアな音声収録を実現している。
さらに高品質な音声を求める場合は、3.5ミリマイクアダプター、または上部のアクセサリーシューで外部マイクに接続することも可能だ。
また、AirPodsを使った音声を音声入力も可能でVlog撮影に最適だ。
基本仕様一覧
この「全部入り」アクションカム/360度カメラ「Insta360 One R」。買って損はない。
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