さぁ、海外赴任だ!レッツゴー・シンガポール!
「シンガポールに行ってもらうことになったから」
筆者の場合、割とカジュアルな感じで、会社の食堂でシンガポール赴任を上司から告げられた。
それからのシンガポール赴任準備の2ヶ月間は、業務の引き継ぎやらも相まって、とにかくドタバタだったことを思い出す。
やってもやっても進まない準備に、嫁さんとの仲も一時期険悪に。海外赴任あるあるですな。
そんな自分たちがした苦労を今後の駐在にはして欲しくない、家庭は円満に、というワケで筆者の駐在準備の流れをこのブログに載せることにした。
人それぞれの事情によって準備内容は当然違ってくるので、あくまで大まかな大まかな準備の流れを把握するための参考記事ということで了承して欲しい。
ではではシンガポール駐在準備の備忘録。
赴任60日前
赴任が決まったら真っ先にやらなければならないことは「就労ビザの申請」「予防接種」「歯医者通い」「子供の学校の手配」の4つだ。
何れも手間と時間がかかる作業なので、真っ先に着手するべきだ。
また、持ち家がある場合は、家の売却や貸家を検討する必要があるので不動産屋にすぐに相談すること。
会社の規模によっては不動産屋への斡旋を会社側がやってくれる場合もある。
筆者の場合は賃貸だったのでその点は非常に楽だった。
就労ビザの申請(EP Pass,S Pass)
そもそも「就労ビザ」が取れないとシンガポールで働くことも出来ない。
まずはパスポートの有効期限を確認すること。
就労ビザの種類によっては、申請時にパスポートの有効期限が7ヶ月以上である必要がある。
有効期限が1年を切っているのであればすぐに更新しよう。
パスポートの有効期限に問題がなければ、早めに就労ビザの取得申請をして仮許諾(IPA:In-Principle Approval)を得ておくこと。
詳細はこちらのページを参照して欲しい。
シンガポールの就労ビザ取得のハードルは年々高くなっており、せっかく準備を進めても結局ビザが取れずに赴任がキャンセルになった事例もある。
またシンガポールに送った家財を通関させるにもIPAが必要なので、さっさとIPAを受け取っておくのが精神衛生上も吉だ。
申請に必要な書類は申請書の他に「パスポートのスキャンデータ」と「英文の卒業証明書」。
母校から卒業証明を受け取るのに時間がかかるケースもあるので、早めに動こう。
一般的にはどこの学校でも1週間程度で証明を発行してくれる。
IPAの有効期限はEPならば6ヶ月、S-Passは60日なので、それまでにシンガポールに行き、MOMで最終的な手続きを済ます必要があるので、赴任時期を見据え、スケジュールを考えること。
帯同する家族がいるのであれば、同時に帯同ビザ(DP Pass)の申請も進めないといけない。
予防接種
必要な予防接種は会社によって規定に差があると思うが、ここでは「A型肝炎」「B型肝炎」「破傷風」のワクチン接種を前提に話を進める。
とにかくすぐに病院に連絡して予防接種の予約をすること。
近年の日本のワクチン不足は深刻で、そもそも在庫がないことも多い。
また、ワクチンの種類にもよるが、数週間ごとに複数回の接種が必要になるのがほとんどだ。
早めに医者に相談して、ワクチンの確保と接種のスケジュールを決めることを勧める。
日本にいるうちに接種が終わらなくても、最後に「予防接種記録」を日本の病院で貰っておけば心配はいらない。
シンガポールに到着してから、日系クリニックに「予防接種記録」を提出すれば、問題なく接種の続きを受けることができる。
たまに「予防接種が全部終わらないとシンガポールに行くのが怖い!」という心配性の人もいるが、すでに健康寿命は日本よりも長く、医療先進国であるシンガポールで、それは心配し過ぎではないかと思う。
まぁ、そのあたりは人それぞれの価値観にもよると思うので、自分自身が安心できる状態で、日本から旅立って欲しい。
ただし、12歳未満の子供をシンガポールに帯同させる場合は注意が必要だ。
2019年2月1日より、12歳未満の外国人の子供が長期滞在ビザ、長期帯同ビザ(DP Pass)、長期滞在ビザ(Long Term Visit Pass)、学生ビザ(Student’s Pass)を取得する場合は、ジフテリア及びはしか(麻しん)の予防接種の英文証明書を提出することが義務づけられた。
接種自体もシンガポールが定める接種スケジュールに準拠していることが求められるのため、子供の月齢・年齢に合わせた予防接種を行おう。
スケジュールは下記のサイトで確認できる。
(ジフテリア:Diphtheria、はしか:Measles)
予防接種証明の手続には約1ヶ月時間がかかり(約1ヶ月)、その間はビザの取得申請ができないため早めに手続きを進めよう。
詳細は下記の在シンガポール日本大使館の記事を参照して欲しい。
歯医者通い
海外赴任者は通常海外旅行保険により、海外での医療・治療については手厚い保護が得られる。
保険料は高額なので大抵は会社が負担するのが普通だ。
ただ注意が必要なのが「歯科医療」だ。
一般的に海外旅行保険の対象ではない。
シンガポールで歯科治療をしようものなら数千ドルはすぐに飛んでしまう。
歯に不安のある人は、日本にいるうちに頑張って歯医者に通って欲しい。
ちなみに筆者は虫歯になったことがないのが数少ない自慢だったりする。えへん。
子供の学校の手配
教育方針や子供の学力・英語力によって、インターナショナルスクールやローカル校を含め様々な選択肢がシンガポールにはあるが、ここでは一般的な日本人学校で説明をする。
駐在子弟の場合、日本人学校に入学するのがほとんどだ。
シンガポールに日本人が安心して住める理由の一つには、しっかり日本人学校が整備されていることが挙げられる。
・シンガポール日本人幼稚園(クレメンティ)
・シンガポール日本人学校小学部チャンギ校
・シンガポール日本人学校小学部クレメンティ校
・シンガポール日本人学校中学部(クレメンティ)
・早稲田渋谷シンガポール校(クレメンティ)
あれこれネットで調べるのも良いが、直接上記の学校に問い合わせた方が無難だ。
また、海外子女教育財団の「赴任前子女教育セミナー」に参加するのも手だ。
最後に
初めての海外赴任、海外暮らしとなればいろいろと心配事もあるかと思うが、シンガポールはそう言った面では海外初心者にもっとも優しい国の一つだと思う。
多少の手落ちがあってもいくらでもリカバリできるので、あまり根を詰めないで、粛々と準備を進めて欲しい。
では続きは「赴任まで45日編」で。
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