赴任!転勤!駐在!シンガポール準備マニュアル(赴任まで7日編)
シンガポールに持っていってたほうが良い必需品
いよいよ赴任前ラストスパートだ。
自宅からの荷出し前に、シンガポールに新たに持っていくものを買っておこう。
シンガポールで入手できないものなど無いに等しいのだが、値が張るので日本で買っておいたほうが良いものもある。
それが終われば荷出しや退去など最後のプロセスを進めることになる。
SIMフリースマホ
シンガポールでの携帯電話契約は日本と同じで2年縛りで、その分端末代を割り引くシステムが主流だ。
大抵の場合、赴任後上記の契約をすることになるのだが、問題は契約までの繋ぎだ。
SingtelやStarhubのようなシンガポールのキャリアでは契約時にID(EPパス・S-Pass)を提示する必要がある。
ということは正式にパスを入手するまでの約1週間は契約ができない。
その間は暫定的に旅行者向けのSIMカードを利用することになるが、SIMフリーの端末がないとそもそも利用できない。
となると選択肢は日本で使っているスマホをSIMロック解除してシンガポールに持ち込むか、事前にSIMフリースマホを購入しておくかになる。
一番安上がりなのは日本で使っていたスマホをSIMロック解除し持ち込むことなのだが、日本で思い切ってSIMフリースマホを買い、2年縛りではない「SIMオンリープラン」で契約するのも手だ。
これだと仮に2年経たずに日本に帰任することになっても、違約金が発生しないメリットがある。
変圧器・変換プラグ
シンガポールの電圧は200~240Vで、コンセントの形状はG(BF)タイプが主流だ。稀にCタイプやMタイプもある。
スマホやノートPCなどは日本のものでも200~240Vに対応しているが、それ以外の家電はシンガポールでは使えない。
筆者は電化製品はシンガポールで買いそろえることを勧めるが、どうしても持ち込みたい家電がある場合、もしくは電圧が対応してるか分からないような時は変圧器と変換の出番だ。
使いたい家電の容量に合わせて購入しよう。
シンガポールでも変圧器は買えるが、大容量のものだと結構な重量になるので運ぶのに骨が折れる。
医薬品・衛生用品
スムーズにシンガポール生活を立ち上げるのに身の回りの生活用品を日本から持ち込んでも良いかと思う。
日本製の洗剤や薬も当然日系スーパーなどで売ってはいるのだが、これまたなかなか良いお値段。
であれば最初に1年分程度を日本で買っておいて、船便で送ってしまおう。
常備薬、シャンプー・リンス類、洗剤類、サプリメント類、化粧品、生理用品、使い捨てコンタクトレンズ、日焼け止め、虫除け、日傘、折りたたみ傘、保冷剤、保冷ケース
こんなところだろうか。
筆者にはよく分からないが、奥様達の話によるとシンガポールの化粧品や日焼け止めの品揃えはイマイチとのこと。
また、おしゃれ着洗い洗剤はあまり売っていないらしい。
筆者も日本に帰る度にアクロンを買ってるように嫁さんに依頼される。
保冷剤や保冷ケースなどもシンガポールで生鮮食品やアイスクリームを買ったときに活躍する。
あと、筆者のおすすめがシャワーヘッドだ。
どうも筆者の頭皮とシンガポールの水道水が合わなかったのか、赴任してからシャワー後の排水口に溜まる毛が増えたのなんの。
そこでシャワーヘッドを浄水機能付きのものに替えたところ、かなり抜け毛が減った。加齢のせいでなくて良かった。
これは筆者個人の感想なので悪しからず。
筆者の周辺の駐在者も赴任後に買っている人が多いので、大なり小なり皆、気を遣っているのだと思う。
食料品
やはり日本人、シンガポールでも日本食が基本。
というわけで、ある程度は船便で送ってしまっても良いかと思う。
お米は船便でしか送れないが、あまり量が多いと通関時にトラブルになることもあるようだ。
筆者の周りのケースだと10Kg程度であれば問題は起きていない。
あとは各種調味料(醤油、みりん、めんつゆなど)、カレールー、シチューのもと、コンソメ、フリーズドライ、レトルト食品等々、日保ちするものを準備しても良い。
ちなみにシンガポールは肉の持ち込みは禁止されている。
ではレトルト食品に含まれている、例えばレトルトカレーの肉などはダメなのかどうかというと正直グレーのようだ。
筆者の場合は「チャレンジ」して、うまく持ち込めたが、そのあたりの判断は自己責任で。
自家用車の処分
自家用車の処分は事前に買い取り会社に相談・見積もりをしておこう。
筆者の場合はギリギリまで車を使う必要があった。
赴任1週間ほど前に、見積もりと手続きを依頼し、自宅退去後、最後に車を買い取り会社に運び入れる算段をつけた。
18万キロも乗った愛車は査定「0円」だったものの、廃車費用は取られずに済んだ。
売却の際、「実印、印鑑証明、納税証明、車検証、自賠責証書」が必要となるので注意。
軽自動車の場合は印鑑のみだ。
家財の運び出し
いよいよ家財の運び出しだ。
基本的に荷運びは引越業者にお任せなのだか、スムーズに作業を進めて貰うために、事前に家財に目印となるポストイットを貼っておこう。
例えば赤のポストイットが貼られている物はトランクルーム、緑は船便、青は航空便、と行った具合だ。
引越業者が運び出しをしてる間に我々荷主には「値付け」という仕事がある。
家財に保険をかけることになるので、全ての物品の値段を書類に記入する必要がある。
これが量もあり結構手強い。
電化製品などは分かり易いが、例えば結婚式の時の記念品などは本人にとっては貴重な品だが、他人にとってはガラクタ…というケースもあり結構悩ましい。
筆者の場合は悩んだら100円!ということにしたが。
荷物の運び出しが終わった自宅というのは、本当に広く感じて少し物寂しい。
が、あまり感傷に浸る時間もないので、さっさと清掃を済ましてしまおう。
手荷物の荷造り
さて飛行機に持ち込む荷物は、航空便で送った荷物が届くまでの間に必要となる衣類など最低限のものになる。
それ以外は現金、カード類、アクセサリ、印鑑、保険証、保険証書等々の貴重品も手荷物として機内に持ち込もう。
またノートPCも手荷物で持ち込むこと。
ここで預け入れ手荷物ではなく機内持ち込みしなければいけないのが、就労ビザの仮許諾書類であるIPA(In-Principle Approval)だ。
チャンギ空港到着後、預け入れ手荷物を受け取る前に入国審査を受けることになる。
その際に入国管理官からIPAの提示を求められることがあるのだが、預け入れ手荷物にIPAを入れてしまっていると、当たり前だが提示はできない。
筆者の同僚でIPAを提示できずに「…ではちょっとこっちに」と裏の事務所に連れて行かれしまい、入国にえらく苦労した人間もいるので、必ず書類は機内に持ち込もう。
自宅からの退去
不動産屋との部屋の確認や、電気・ガス・水道の閉栓に立ち会えば、住み慣れた家ともサヨナラだ。
立つ鳥跡は濁さずの精神で、気持ちよく離れたいものだ。
部屋に残ったものは地域のルールを守った上で処分するか、知り合いにあげるかして対処しよう。
住民票の抹消などの役所への届出
住民票の除票
さて、最後の仕事は役所への各種届出だ。
各所にて海外への転出に伴う「住民票の抹消」を申請しよう。
これで日本における居住者ではなくなる。
発行される「除票証明」は会社に提出する。各種税金や保険の処理に必要となる。
国民年金「海外転出の届出」
配偶者が国民年金に加入している場合は、「海外転出の届出」を役所の保険年金課へ提出する必要がある。
こちらについても除票と合わせて申請しよう。
最後に
というワケで2ヶ月続いたシンガポール赴任準備もこれにて完了。
本当にお疲れ様でした。
筆者は未だに当時の自分を褒めてやりたいくらいだったりする。
さて、いろいろ新天地シンガポールでの新生活と新しい仕事への対応となるが、何れも何とかなることばかりなのでドーンっと構えていて欲しい。
さて最後になったが…
シンガポールへようこそ!
コメント
はじめまして。今月末にシンガポールに引越が決まっているものです。今部屋探しの為シンガポールに来ていまして、こちらのブログを拝見しました。とても細かく色々な事がかかれており、とても参考になり助かりました。これからも引越関連以外の内容も読ませて頂きたいと思います。このようなブログを立ち上げて下さり、ありがとうございました。これからもお世話になります。
お役に立てたようで嬉しい限りです。
これからも出来うる限りお役に立つ記事が書ければと思います。
ご愛読、ありがとうございます。
はじめまして。来春から家族帯同でシンガポール生活が決定しました。
はじめての海外生活が不安ばかりです。
ですが、ブログを拝見して少し不安が解消しました。
子供が三人、8歳6歳2歳です。しかも2歳の子は卵と乳製品のアレルギーがあり食べ物がとても心配のたねです。
頑張っていこうと思います。
もしよろしければアドバイスをいただけたら嬉しいです。
ご愛読ありがとうござます。
ダイキチです。
アレルギーに関する知識がないので、具体的なアドバイスはできませんが、シンガポールには腕の良い小児科がある日系病院(ジャパングリーンクリニックやラッフルズジャパニーズクリニック)がありますので、一度専門の先生に相談されてはいかがでしょうか。
ぼあこさんのシンガポール生活が幸多くなることを祈ります!
ダイキチ様
お返事ありがとうございます。
腕の良いお医者様がいらっしゃるとのこと、少し安心いたしました。
また不明点が出ましたらご教示頂けたらありがたいです。
なにから手をつけたらいいのか分からずてんやわんやしておりますが、頑張ってみます。